2021年8月 情報を更新しました
感染しやすい場所は? デルタ型とどう向き合うべきか?
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世界中でコロナウイルス デルタ型が猛威を振るっています。
引き続き、感染しない・感染させないための知識と行動が必要になっています。
デルタ型の情報と対策(感染しやすい場所や環境の理解)をまとめます。
コロナウイルス デルタ型の特徴
CDC (米国疾病予防管理センター)が公開している情報を参考にします。
- 以前の型より2倍以上の感染力がある
- ワクチン未接種の場合、重症化を引き起こす可能性が高いというデータがある
- ワクチン接種済みでも他の人に感染させる可能性があるが感染期間は短い
Delta Variant: What We Know About the Science | CDC
デルタ型の症状
以前の型ですと、症状に嗅覚・味覚障害が多かったですが、デルタ型は少し異なり下記の症状が多いようです。
- 発熱
- せき
- 頭痛
- 倦怠感
新型コロナ: コロナ感染者、デルタ型で発熱など症状出やすく 厚労省: 日本経済新聞
デルタ型の重症化率や死亡率
感染力が強いデルタ型ですが、重症化率や死亡率も高いのでしょうか?
現時点で明確な結論を出せるほどデータは集まっていないようです。(ワクチン接種/非接種・性別・年齢・疾患有無等の層別研究データが十分ではない)
一部、従来型と比較して重症化率が高いというデータもあるようです。(シンガポールやカナダにおける酸素投与、入院、ICU治療等の増加)
Delta variant: 5 things to know about the surging coronavirus strain - ABC News
デルタ型への対策
ずばり「ワクチン」と「マスク」です。
ワクチン
デルタ型に対するワクチン効果は、国・ワクチン種別によって異なることを示すデータが発表されています。
イスラエルにおいてはワクチンの発症抑制効果がさほど高くないデータが発表されたり、重症化の抑制に関しては、米国、イスラエル共に高い効果が示されたりしています。
今後、国内データも収集されてくると思いますので、幅広い情報収集の上、有効性と安全性の両面で見ていく必要がありそうです。
マスク
国外においては、日常的にマスクを着用しない国も増えています。
一方でデルタ型の感染が拡大している米国では、再びマスクの着用が義務化されたり、推奨したりする動きが出始めています。
CDCも、感染拡大を阻止する目的でマスク着用の必要性を述べています。
デルタ型 感染しやすい場所は?
感染リスクが高まる5つの場面
内閣官房は、感染リスクが高まる5つの場面を示しています。
- 飲酒を伴う懇親会等
- 大人数や長時間におよぶ飲食
- マスクなしでの会話
- 狭い空間での共同生活
- 居場所の切り替わり
感染拡大防止 特設サイト|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室
最近クラスターが発生した場所
デルタ型以前には、あまり聞かなかったケースも増えてきています。
- 学習塾
- 保育園
- 職場
- 学校(学童)
- 部活
- アイスホッケー大会
- デパ地下
- 駅改札、窓口
- 理美容室
感染しやすい場所や環境の特徴
「狭い」、「換気が悪い」という、いわゆる三密の環境は要注意なのですが、『近い』ことによるリスクが高まっているのではないでしょうか。
デパ地下、駅窓口、理美容室は当然マスクを着用した状態での業務が行われていますが、感染事例が発生しているということは、マスクから漏れる飛沫で感染が発生している可能性があります。
夏休み明け、大きな感染リスクが想定されるのが、「職場、特に会議室」、「学校、特に狭い部室等」、最悪のケースは「混雑した交通機関、電車・バス等」です。
スーパーコンピューター「富岳」によるウイルス感染リスクの計算結果においては、デルタ型の2m離れていても会話で感染するリスクは、従来型の2倍に高まるそうです。
インド型、2m離れても会話で感染リスク2倍…「富岳」が計算 : 科学・IT : ニュース : 読売新聞オンライン
デルタ型に感染しやすい場所
上記の内容に基づき、現時点で感染しやすいと思われる場所に以下に整理します。
※数値的な根拠無し
- 飲食店(特に飲酒が可能な店舗)
以下の条件が感染可能性を高めると考えます。
・マスクを外しての飲み食いが多い(酒に限らず)
・とても賑やかなお店で大きな声で話している人が多い
・狭くて換気が不十分
・人と人との間隔/距離が狭い - BBQ、ホームパーティ
屋外といえども、人との距離が近い状態でマスクを外しての会話が行われることが感染リスクを高ます。 - 学校、職場、塾
マスクをしていても、近距離でのコミュニケーションにリスクがあると考えられます。 - あらゆる接客シーン
上記と同様、マスクをしていても、近距離でのコミュニケーションにリスクがあると考えられます。
一方で、客と店員の居るスペースの間に、(大きな)アクリル板が設置されているようなケースであれば、感染リスクは極めて低いことも想定されます。 - 電車・バス等の公共交通機関
BOXシート、横並びの隣同士、バスの席前後、満員電車等の混雑時における、乗客の会話、激しい呼気、咳・くしゃみ等、デルタ型においては感染リスクがあると考えた方がよさそうです。感染者と長い時間近くに居れば居るほど、感染のリスクは高まると考えられます。
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--- 以下、2020年2月の情報です ---
コロナウィルス感染のリスクが高い場所・行動ランキング 2020/2/19
コロナウィルス感染のリスクが高そうな場所や行動をランキング形式で整理します。
※各種情報ソースに基づき、筆者が勝手にまとめたものになります。その旨ご了承ください。(情報ソース:2020年2月19日時点での報告・報道情報(詳細は個別に掲載))
★2020年3月30日「コロナウイルス感染リスクの高い場所」
の情報を更新しました。
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国内感染者の情報整理
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国内患者発生報告を参照すると、以下の通り状況が整理できた。
(武漢で発症した患者を除く)
患者の年齢分布
10代から80代まで幅広く分布している。
患者の居住地
東は、東京・神奈川・千葉・埼玉、
西は、和歌山・京都・奈良・三重・愛知に分布
患者の職業や推定感染経路
- バス乗務員
- タクシー運転手
- 医療従事者
- 入院患者(院内感染が推測される)
- 旅行(武漢以外だとハワイ)
- 屋形船
- 接客
その他の国内感染情報
コロナウィルスの感染方法
- 飛沫感染
- 接触感染
新型コロナウイルス感染症はどのように感染するのでしょうか?
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
※空気感染は特定されていない
空気感染の特徴:
空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染する
例:
結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)
感染症とは | 感染症の基本 | 一般の方へ | かしこく治して、明日につなぐ~抗菌薬を上手に使ってAMR対策~
コロナウィルスの感染リスクが高そうな場所
※上記情報に基づく
① 東京都
② 和歌山県
③ 東京近郊(神奈川県、千葉県、埼玉県)
④ 京都府、大阪府、三重県、愛知県
⑤ 北海道、沖縄県
コロナウィルスの感染リスクが高そうな行動
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※上記情報に基づく
① 移動(タクシー・観光バス・満員電車・バス)
② 通院(病院)
③ 観光(タクシー・観光バス・買い物)
考えられる感染対策
・不急の通院を避ける
・感染対策が施されている病院へ通院/入院する
・混雑した交通機関の利用を避ける(人との一定の距離が保てる)
・外出時の対策(人との距離、物に触れない等)
・外出後の対応(手洗い、持ち物の消毒等)
★「デルタ型の感染しやすい場所」
の情報を更新しました(2021年8月14日)