(2020年2月22日更新)
コロナウィルスの感染経路として、飛沫感染、接触感染があると言われています。
どのような場所、どのようなお店の感染リスクが高いのか考えてみます。
※記載している内容には根拠が乏しいケースが多いです。その旨ご了承ください。
★2020年3月30日「コロナウイルス感染リスクの高い場所」の情報を更新しました。
- 新型コロナウイルス感染症はどのように感染するのでしょうか?
- 飛沫感染のリスクがある場所・お店※よく言われる場所・お店
- 飛沫感染のリスクがある場所・お店※あまり言われない場所・お店
- 接触感染のリスクがある場所・お店※よく言われる場所・お店
- 接触感染のリスクがある場所・お店※あまり言われない場所・お店
- 経口感染がある場合、リスクがあるお店※現時点では否定
- 感染予防の意識が重要
- 感染予防にマスクは有効? 飛沫感染とマスクの関係
- 飛沫感染が起こるシチュエーションの例
- そもそも発生しなそうなシチュエーション
- 飛沫感染に有効な対策
- コロナウィルス感染対策・予防のまとめ
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新型コロナウイルス感染症はどのように感染するのでしょうか?
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
飛沫感染のリスクがある場所・お店
※よく言われる場所・お店
ウィルスが発生する条件・環境:
- たくさんの人がいる、または行き来する
- 人がせき・くしゃみする
- 人がしゃべる
・満員電車
・職場、会議室
・学校
飛沫感染のリスクがある場所・お店
※あまり言われない場所・お店
ウィルスが発生する条件・環境:
- たくさんの人がいる、または行き来する
- 人がせき・くしゃみする
- 人がしゃべる
・カラオケ
・居酒屋、宴会、パーティ
・キャバクラ、スナック、風俗
・病院(外来問診)
・歯医者
・ネイルサロン(近い距離の対面)
・ファミレス(接客)
・コンビニレジ、スーパーレジ(接客)
・電車、バス、交通機関全般
接触感染のリスクがある場所・お店
※よく言われる場所・お店
ウィルスが発生する条件・環境:
- たくさんの人がいる、または行き来する
- 人がせき・くしゃみする
- 人がしゃべる
- 人が物に触る
- 人が顔に触れる
・電車、バス、交通機関全般
・職場
・学校
・エレベーター(ボタン)
・パチンコ屋
接触感染のリスクがある場所・お店
※あまり言われない場所・お店
ウィルスが発生する条件・環境:
- たくさんの人がいる、または行き来する
- 人がせき・くしゃみする
- 人がしゃべる
- 人が物に触る
- 人が顔に触れる
・スポーツクラブ、ジム
(器具に触り顔の汗を拭う)
・メガネ屋
(試着をして目の付近に触れる)
・スーパー、100均等の小売店
(商品にベタベタ触る、カゴを使い回す)
・図書館、本屋
(本にベタベタ触る、長時間滞在した際に目に触れる機会を想定)
・マッサージ店 *店舗対策に依存
(顔をタオルにつけたり、顔を触ったり)
・格闘技、特に柔道?
(飛沫が飛びまくり道着に付着し、顔へ触れる機会も多い)
・押さないと開かない自動ドア
(無意識な行動の一つなため、その後無意識に顔を触る可能性あり)
・トイレのウォシュレットや流すボタン
(無意識な行動の一つなため、その後無意識に顔を触る可能性あり ※手を洗えばよい)
・横断歩道の押しボタン
(無意識な行動の一つなため、その後無意識に顔を触る可能性あり)
・就寝時
(無意識にあちこち触っている)
経口感染がある場合、リスクがあるお店
※現時点では否定
・パン屋
(剥き出しの食品を加熱せずに食べる)
・惣菜屋、スーパー
(剥き出しの食品を加熱せずに食べる)
・レストラン、飲食店
(剥き出しの食品を加熱せずに食べる)
・ビュッフェ形式のレストラン
(剥き出しの食品を加熱せずに食べる)
食品裸売りに飛沫感染のリスクがあるというのは、現時点においては誤った見解のように感じます。感染の前提がごっちゃになっています。
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感染予防の意識が重要
Photo by Stephanie LeBlanc on Unsplash
特に接触感染は、ウィルスが付着した手で目などに触れないことや、手をこまめに洗うことで回避することが可能と考えます。
このご時世、電車のつり革を触った手で、目をこするような方は少ないかと思います。
その点で、上記に挙げたもののうち、「無意識」で顔に触ってしまうようなシーンは、更にリスクが高まるような気がします。
・スポーツクラブ、ジム
(器具に触り顔の汗を拭う)
・押さないと開かない自動ドア
(無意識な行動の一つなため、その後無意識に顔を触る可能性あり)
・横断歩道の押しボタン
(無意識な行動の一つなため、その後無意識に顔を触る可能性あり)
・就寝時
(無意識にあちこち触っている)
感染予防にマスクは有効? 飛沫感染とマスクの関係
情報収集する以上、情報は錯綜しており、一見信頼できそうな情報ソースにおいても、根拠・論理性の無い主張が大多数展開されていると感じます。
飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
飛沫とは?
- 飛沫は飛行した後に落ちる
- 飛沫は最大5mほどの距離を飛行する
- 飛沫感染する距離は1m程度と言われている
- 飛沫のサイズは約直径5マイクロメートル
- ウイルスそのものは直径0・1マイクロメートル
飛沫感染とは? もう少し詳しく
下記はインフルエンザを例にしたものですが、整理します。
- 飛沫が鼻やノドの呼吸器粘膜に付着して感染が起こる
- 飛沫が目にかかった時に感染する場合がある
- 目からの感染は鼻やのどを介するよりは起こる頻度は低いと推測される
インフルエンザの感染経路をまず思い出してみましょう。患者の鼻水、咳やクシャミによって飛び散るしぶき(飛沫)には、インフルエンザウイルスが含まれています。
ですから、しぶき(飛沫)を直接吸い込むことにより、それに含まれるウイルスが鼻やノドの呼吸器粘膜に付着して感染が起こるのが、飛沫感染です。
また、インフルエンザウイルスは飛沫感染以外に接触感染もします。ウイルスを含んだ飛沫で汚染されたものにまず手指が触れて、その手指を舐めたりして病原体が侵入する場合が接触感染です。そして、目からの感染は、飛沫感染と接触感染の双方で起こります。
まず飛沫感染としては、咳やくしゃみの飛沫が目にかかった時に感染する場合があると考えられています。なぜなら、鼻やノドと同様に、目も結膜など粘膜で覆われており、インフルエンザウイルス感染の侵入門戸となるのです。医療従事者が患者さんの診療や検査をする際にゴーグルをしている姿が、昨年の新型インフルエンザ騒動の最中にはしばしば映し出されましたが、これは目をめがけて飛び散る病原体を含んだ飛沫から目の粘膜を遮蔽することが目的です。
また、私たちは手指で目を擦ったりすることがしばしばあり、目の粘膜は接触感染のルートにもなります。このような機序を考えれば、目からの感染は、鼻やノドを介するよりは起こる頻度としては低いのではと推測されます。
マスクは飛沫を通す?ウィルスを通さない?
- マスクの穴は、約5マイクロメートル
- 飛沫とほぼ同サイズ?
- ウィルスは確実に通る
上記を前提に以下のようなことが考えられます。
飛沫感染が起こるシチュエーションの例
- コンビニレジで店員の飛沫が目に入る
- 横になっている状態で誰かの飛沫が鼻に入る
- 病院でマスクをしていない医師の飛沫が喉に付着する
- カラオケでみんなで熱唱している時に飛沫が喉に付着する(微妙)
- ウィルス感染している子供や背の低い人が、下から自分にむかってくしゃみをして、鼻に入る(微妙)
そもそも発生しなそうなシチュエーション
- コンビニレジで店員の飛沫が「鼻の奥」に付着する(飛沫は落ちる)
- 会議中、前にいる人の咳から出た飛沫が「喉」に付着する(大きく口を開けてる?)
- 満員電車で咳をした人の飛沫が「喉」に付着する
Photo by Arūnas Naujokas on Unsplash
飛沫感染に有効な対策
ここまでの整理で、目が無防備なケースは多いので注意が必要に感じるのと、満員電車等、人が密着している環境、人と近い環境においては、飛沫を取り込んでしまうリスクがあるので、マスクも有効に感じます。※マスクが飛沫を通さないのであれば
しかしながら、マスクが飛沫を通さない前提の場合、マスクに飛沫が付着し、その飛沫が手などを介して、目に入ってしまうケースや、マスクをずらした際に目についたり、接触感染が発生する可能性が懸念されると考えると、マスクを予防として使用すること自体に大きな危険性が潜んでいるような気がします。
最後に、ここまで整理すると、飛沫感染より接触感染の可能性が高く感じるので、予防という観点では、マスクをするより、粘膜に触らない注意意識と、こまめな手洗いが有効だということで自分は納得します。
具体的には、目を触る前、鼻をほじるまえは必ず手を洗う。また、寝る前に手を洗うというのも有効に感じます。
花粉症の方は、目が痒くて触ってしまうことが多いと思うので、特に注意が必要ですかね。
そういう意味で、子供は頻繁に目を触ったり、鼻をほじったりするので、インフルエンザが学校で流行するのも当然に感じます。
コロナウィルス感染対策・予防のまとめ
- 人との距離が近い環境ではマスクをする
- メガネやゴーグルをする
- 目や鼻を触る前に手を洗う
- なるべく目や鼻に触らない
- こまめに手を洗う
- ものにベタベタ触らない
飛沫・マスク関連で参考にした情報
飛沫の飛ぶ距離は? 対面調理時の衛生面への影響は?|Web医事新報|日本医事新報社
★2020年3月30日「コロナウイルス感染リスクの高い場所」の情報を更新しました。