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世界中でコロナウイルス デルタ型が猛威を振るっています。
引き続き、感染しない・感染させないための知識と行動が必要になっています。
デルタ型の情報と対策(感染しやすい場所や環境の理解)をまとめます。
コロナウイルス デルタ型の特徴
CDC (米国疾病予防管理センター)が公開している情報を参考にします。
- 以前の型より2倍以上の感染力がある
- ワクチン未接種の場合、重症化を引き起こす可能性が高いというデータがある
- ワクチン接種済みでも他の人に感染させる可能性があるが感染期間は短い
Delta Variant: What We Know About the Science | CDC
デルタ型の症状
以前の型ですと、症状に嗅覚・味覚障害が多かったですが、デルタ型は少し異なり下記の症状が多いようです。
- 発熱
- せき
- 頭痛
- 倦怠感
新型コロナ: コロナ感染者、デルタ型で発熱など症状出やすく 厚労省: 日本経済新聞
デルタ型の重症化率や死亡率
感染力が強いデルタ型ですが、重症化率や死亡率も高いのでしょうか?
現時点で明確な結論を出せるほどデータは集まっていないようです。(ワクチン接種/非接種・性別・年齢・疾患有無等の層別研究データが十分ではない)
一部、従来型と比較して重症化率が高いというデータもあるようです。(シンガポールやカナダにおける酸素投与、入院、ICU治療等の増加)
Delta variant: 5 things to know about the surging coronavirus strain - ABC News
デルタ型への対策
ずばり「ワクチン」と「マスク」です。
ワクチン
デルタ型に対するワクチン効果は、国・ワクチン種別によって異なることを示すデータが発表されています。
イスラエルにおいてはワクチンの発症抑制効果がさほど高くないデータが発表されたり、重症化の抑制に関しては、米国、イスラエル共に高い効果が示されたりしています。
今後、国内データも収集されてくると思いますので、幅広い情報収集の上、有効性と安全性の両面で見ていく必要がありそうです。
マスク
国外においては、日常的にマスクを着用しない国も増えています。
一方でデルタ型の感染が拡大している米国では、再びマスクの着用が義務化されたり、推奨したりする動きが出始めています。
CDCも、感染拡大を阻止する目的でマスク着用の必要性を述べています。
デルタ型 感染しやすい場所は?
感染リスクが高まる5つの場面
内閣官房は、感染リスクが高まる5つの場面を示しています。
- 飲酒を伴う懇親会等
- 大人数や長時間におよぶ飲食
- マスクなしでの会話
- 狭い空間での共同生活
- 居場所の切り替わり
感染拡大防止 特設サイト|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室
最近クラスターが発生した場所
デルタ型以前には、あまり聞かなかったケースも増えてきています。
- 学習塾
- 保育園
- 職場
- 学校(学童)
- 部活
- アイスホッケー大会
- デパ地下
- 駅改札、窓口
- 理美容室
感染しやすい場所や環境の特徴
「狭い」、「換気が悪い」という、いわゆる三密の環境は要注意なのですが、『近い』ことによるリスクが高まっているのではないでしょうか。
デパ地下、駅窓口、理美容室は当然マスクを着用した状態での業務が行われていますが、感染事例が発生しているということは、マスクから漏れる飛沫で感染が発生している可能性があります。
夏休み明け、大きな感染リスクが想定されるのが、「職場、特に会議室」、「学校、特に狭い部室等」、最悪のケースは「混雑した交通機関、電車・バス等」です。
スーパーコンピューター「富岳」によるウイルス感染リスクの計算結果においては、デルタ型の2m離れていても会話で感染するリスクは、従来型の2倍に高まるそうです。
インド型、2m離れても会話で感染リスク2倍…「富岳」が計算 : 科学・IT : ニュース : 読売新聞オンライン