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コロナウイルス 接触感染の割合

 

かれこれ1年ほど気になっていた、コロナウイルスの接触感染の割合に関する情報が出たので、整理しておきます。

 

 

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Photo by Elia Pellegrini on Unsplash

 

飛沫感染と接触感染

 

以下、厚生労働省の発信している情報です。

 

一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。
 
飛沫感染: 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。

接触感染: 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。 

 

新型コロナウイルス感染症への対応について(高齢者の皆さまへ) |厚生労働省

 

飛沫が感染経路としてポイントであることが示されており、飛沫が付着した「物」を介した接触感染のリスクも言及されています。

 

接触感染のリスク(厚生労働省)

 

また、下のページにおいては、手洗いとマスクが感染症対策の中心とされており、接触感染のリスクが強調されています。

 

この中で、人が無意識に顔を触ることに対するリスクがピックアップされていて、44%*という数字が赤字で強調されています。

何気なく見ていたら感じませんでしたが、「何が言いたいのか?」を考えながら読むと、違和感を覚えました。

 

* 人は無意識に顔を触るが、そのうち44%が、目、鼻、口などの粘膜とのこと

 

国民の皆さまへ 関連情報((新型コロナウイルス感染症)|厚生労働省

 

接触感染の確率

 

2021年4月、CDC(米国疾病予防管理センター)が、"Cleaning Your Facility *1"と称して、施設の清掃に関するガイダンスを発表しました。

 

日本国内では、「清掃は通常1日1回で十分 *2」という点を中心に、切り取られて報道されています。

 

また、清掃に関するガイダンスの根拠が、"SARS-CoV-2 and Surface (Fomite) Transmission for Indoor Community Environments *3"にて示されています。

 

*1  Cleaning and Disinfecting Your Facility | CDC

*2 新型コロナ、接触感染のリスクは低い?「清掃は通常1日1回で十分」米CDCのガイドラインが改訂 | ハフポスト

*3 Science Brief: SARS-CoV-2 and Surface (Fomite) Transmission for Indoor Community Environments | CDC

 

以下にポイントを記載します。

 

  • 接触感染のリスクは低い
  • 汚染された物の表面からコロナウイルスに接触感染する確率は1 / 10,000未満
    (1万回触って1回感染するかしないか)
  • 施設の清掃は、環境によるリスクに応じて対応すべき
  • 接触感染の予防には、手洗いと消毒が有効

 

まとめ(私見)

 

以下、上記の情報に基づく私見です。

 

コロナウイルスの感染経路において、接触感染の割合は極めて低く、感染経路のほとんどが飛沫感染であることが考えられます。国内においても、接触感染のリスクがある環境で、クラスタが発生した事例は無いように思います。(スーパー、コンビニ、ゲームセンター、パチンコ、電車、バス、等)

 

日本では、自宅外でのマスク装着率は極めて高く、飛沫が物に付着することも比較的少ないことが想定されます。そのように考えた場合、国内においては、そもそも"汚染された物の表面"自体が少ないことが考えられます。また、マスク装着率が高いことから、外出時に鼻や口を触ること自体少ないのではないでしょうか。

 

これらを踏まえ、「接触感染を過剰に怖がらない」という考え方を行動へ反映したいと思います。

 

また、以下2点は既に習慣化しているので継続したいと考えています。

  • 手を洗う前に、目・鼻・口を触らない
  • 自宅内の消毒は行うことがベター(マスクをしていないから)

  

感染しやすい場所は?デルタ型とどう向き合うべきか? - La Curiosidad

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