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コロナウイルス 公園の遊具の接触感染リスクに関して

全国的に小中高と学校が休校になり、子供達の日中の過ごし方に悩んでいる保護者の方も多いかと思います。

この週末には公園が賑わっていたとのことです。

 

www.asahi.com

 

ここで気になるのは、公園って子供が集まってわいわいやったり、遊具にベタベタ触って、コロナウイルスに感染しないか?という点です。

 

今回は、国内の専門家の見解や海外メディアの報道等を確認して、感染リスクの有無を明らかにしていきたいと思います。

(2020年3月2日)

 

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Photo by Jan Kopřiva on Unsplash

 

 

コロナウイルスの感染経路を確認

 

コロナウィルスの場合、飛沫感染と接触感染を感染経路とします。

空気感染の可能性は低いと言われています。

 

新型コロナウイルス感染症はどのように感染するのでしょうか?

現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。


(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所


(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

 

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省

 

また、海外においても「手で目・鼻・口を触らないこと」は、重要な感染予防策の一つに設定されています。

 

www.health.harvard.edu

 

公園で想定される感染リスク

 

まずは感染症専門医の先生の見解です。

 

公園で遊ぶのは大丈夫でしょうか…?

公園で遊んでいる子供たちの密度によるかと思います。あまりに大勢が集まっているのなら、遊具を介した接触感染のリスクが高まるかもしれません。でも、公園で遊ぶのを禁じてしまっては、子供たちは春休みを乗り切れないんじゃないでしょうか?  まあ、陽(紫外線)が当たればウイルスも死滅するでしょうし…(やや神頼み)。そうそう、ショッピングモールなどに併設されている屋内型の遊技場については、(紫外線もないですし)よほど丁寧な消毒が求められるはずです。流行期に入ってからは避けるのが賢明ですね。

 

www.huffingtonpost.jp

 

飛沫感染

子供同士が接近した状態で、大声を出したり、咳・くしゃみをすることは、公園でもよく見る光景であり、滑り台等の遊具の上には、一か所に何人もの子供がいることも普通です。

そう考えると、公園、特に遊具上、さらに子供の数が多い公園の遊具上は、飛沫感染のリスクがあると言えます。

 

接触感染

接触感染については、専門医の先生もそのリスクには言及するものの、"紫外線があたればウイルスも死滅するかも..."のように、リスクの大小に対して根拠ある説明ができないようです。

 

ただし先生は、図書館での接触感染のリスクにも触れているので、人が集まり、何かに触る状況が発生する以上、そこに接触感染の可能性があることは否めないでしょう。

 

次に、図書館に行くのはどうでしょうか…?

おそらく大丈夫。でも、図書館側に配慮してほしいことがあります。まず、入り口でアルコールによる手指衛生を呼びかけてください。そして、「熱や咳などの症状がある方は入館を控えてください。咳などの症状が続いている方をお見かけしたときには、声をかけさせていただくことがあります」と掲示しましょう。図書館では、通常、人と人との距離は保たれますが、本や雑誌、机などの共用物が多いのが特徴です。接触感染を予防する取り組みをお願いします。

 

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接触感染への対策

 

接触感染への対策は、「目・鼻・口に触れない」、「小まめに手を洗う」ですが、子供は手を洗わずに、目・鼻・口に触れます。

 

親御さんが言っても触れます。

 

「手袋をする」というような対策は考えられますが、手袋をしたまま、目・鼻・口に触れるでしょう。

 

公園の遊具に対する海外の対策は?

 

こちらに関して多くの報道は確認できていませんが、ラスベガス(アメリカ)、シンガポールの情報を確認しました。

 

どちらも対策は、公園の遊具の消毒です。

 

ラスベガス

ラスベガスのあるネバダ州では、今日時点でコロナウイルスの感染は確認されていませんが、先行的なコロナウイルス対策及び拡大したインフルエンザ対策の一環として、学校の遊具の消毒を開始したとのことです。

 

www.8newsnow.com

 

シンガポール

また、感染者の拡大を抑えていると思われる、シンガポールにおいては、エレベーターのボタンを1日3回、消毒清掃することに加えて、多くの人が訪れる場所、公園の遊具、健康器具、手すり、ベンチの消毒も行っているとのことです。

 

www.straitstimes.com

 

 公園での接触感染リスクはあるのか?

 

「ある」と考えてよいかと思います。

 

コロナウイルスに感染した人が、公園に来て、咳やくしゃみがかかった手で遊具に触れ、その遊具に触れた子供が、遊具に触れた手で、自分の目・鼻・口に触った場合、コロナウイルスに感染する可能性があります。

 

さて、そもそも遊具についた付いたウイルスは、どの位の期間生存するのでしょうか?

 

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ウィルスの生存期間

"感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。"

 

そもそも、モノに付いたコロナウィルスは、どれくらいの時間、生存するのでしょう?

最長2〜3日生存するとのことです。

 

wired.jp

 

神経質になりすぎるのは、親子共にストレスではあるものの、未知の部分が多い新型ウイルスという観点においては一定の注意は必要かと思われます。

 

今は、リスクを感じながら公園の遊具で子供を遊ばせるよりは、遊具の無い公園でボール遊び等をした方がよいかもしれません。

 

<2020年4月25日追記>

期待がもてるニュースがあります。

 

www.afpbb.com