政府がコロナウイルスの患者集団を患者クラスターと定義し、全国で複数の環境・場所が、感染リスクの高い場所として取り沙汰されるようになりました。
これまでに患者クラスターとして報道された環境・場所に基づき、広い視野で、コロナウイルスの感染リスクが高いシチュエーションを考えてみたいと思います。(2020年3月7日)
以下、2020年3月8日の更新情報です
- これまで患者クラスターが発生した場所
- 上記に加え厚労省が挙げた場所
- その他、政府が言及しない場所
- リスクのある環境の共通点
- コロナウイルスの感染経路を確認
- 空気感染の可能性とリスクや対策
- 濃厚接触、長時間接触の考え方
- 飛沫感染のリスクが高い場所
- 接触感染のリスクが高い場所
- 私たちはどこで遊べばいいの?
- コロナウイルス感染リスクが低い遊び・レジャー
Photo by frankie cordoba on Unsplash
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これまで患者クラスターが発生した場所
以下、皆さんもご存知のコロナウイルスの患者が複数発生した場所です。
- クルーズ船
- 屋形船(東京)
- 雪まつり
- スポーツクラブ/ジム(横浜、市川、名古屋)
- ライブハウス(大阪・京都)
- ヨガスタジオ(鎌倉)
- 卓球スクール(新潟)
- 教会(韓国)
上記に加え厚労省が挙げた場所
以下、1人の感染者が複数に感染させた事例として、厚労省が追加で挙げた場所やリスクが高いと言われている環境です。
- カラオケ
- 雀荘
- スキーのゲストハウス
- ビュッフェスタイルの会食
- 宴会
- 花見
その他、政府が言及しない場所
- 満員電車
- パチンコ店
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リスクのある環境の共通点
コロナウイルスの感染者を複数確認した環境、厚労省が1人の感染者が複数に感染させた事例、その他リスクが想定される環境、それらの共通点を確認してみます。
- 人が集まる
- 狭い空間
- 人と人の距離が近い
- 会話が行われる、人が声を出す
- 多くの人が代わる代わる訪れる
コロナウイルスの感染経路を確認
コロナウィルスの場合、飛沫感染と接触感染を感染経路とします。
空気感染の可能性は低いと言われています。
新型コロナウイルス感染症はどのように感染するのでしょうか?
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
空気感染の可能性とリスクや対策
厚労省は下記の通り、「換気の悪い空間」、「風通しの悪い空間」のリスクを示しています。これは過去に感染者が発生した環境から導き出したと考えられますが、なぜ換気や風通しがポイントなのか?示されていないので、気持ちが悪いです。
空気感染の可能性があるのであれば、換気や風通しは感染リスクと大きく関連しますが、仮に空気感染が発生しているのであれば、満員電車は正にハイリスクであり、大量の感染者が発生していると思われます。
◇ 換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まる
ことを避けてください。
◇ イベントを開催する方々は、風通しの悪い空間や、人が至近距離で会話する環境は、感染リスクが高いことから、その規模の大小にかかわらず、その開催の必要性について検討するとともに、開催する場合には、風通しの悪い空間をなるべく作らないなど、イベントの実施方法を工夫してください。
Photo by Ajay Murthy on Unsplash
濃厚接触、長時間接触の考え方
「満員電車は、駅ごとにドアが開き換気されるので、リスクは高くない」という意見が見られますが、空気感染が前提であれば、大きな関係性はないように感じます。
※飛沫は重いので、空気中を彷徨うことはない前提
また、「満員電車に乗っている時間は、さほど長くないので濃厚接触に当たらない」という意見も挙がっていますが、人と密着しているという観点で感染リスクは比較的高いと考えられます。
例えば、満員電車で咳をした人の飛沫を浴びて感染するケースを想定すると、長時間乗車しているほど、当然周りの人が咳をする可能性は上がってくると考えられます。
その一方で、一駅区間乗車しただけで、前に立っている人の咳を浴びてしまい、感染するケースも考えられますので、乗車時間が短いからと言ってもリスクゼロではありません。
感染リスクは、以下のように考えるとよさそうです。
「リスクの高い環境」 x 「滞在時間」
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飛沫感染のリスクが高い場所
上記を踏まえると、以下のような場所が、極めて飛沫感染のリスクが高いと言えます。
※太字は、飛沫感染・接触感染共にリスクが高い環境
- カラオケ
- 人と人の距離が近い宴会、居酒屋、外食(ファミレス等、飲食店)
- ライブハウス
- クラブ
- キャバクラ、風俗
- 雀荘
- 卓球、バレーボール(大会)
- 会議室
- スポーツ観戦
- ダンススタジオ、エアロビクス
- 格闘技
接触感染のリスクが高い場所
接触感染に関しては、多くの人が訪れ、多くの人がその場の物に触る環境がハイリスクだと考えられます。思いつく限り挙げてみます。
※太字は、飛沫感染・接触感染共にリスクが高い環境
- スポーツクラブ/ジム
- ヨガスタジオ
- カラオケ
- パチンコ、パチスロ
- 満員電車
- 雀荘
- 卓球
- 会議室
- 居酒屋、外食(ファミレス等、飲食店)
- 公園(遊具)
- エレベーター
- 小売店
- 電車、バス、飛行機等、交通機関
- スポーツ観戦
- 映画館、劇場
- 遊園地
- ゲームセンター
- ボウリング
- ボルダリング
- ホテル、旅館(客室)
- 温泉、浴場(脱衣所)
私たちはどこで遊べばいいの?
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こう見てみると、どこも感染リスクがあり、絶望的な状況ですが、上記のリスクが高い環境と逆の環境を見つけることがヒントかと思います。
- 人が少ない ⇔ 人が集まる
- 広い場所 ⇔ 狭い空間
- 人と人との距離が離れている ⇔ 人と人の距離が近い
- 会話が少ない ⇔ 会話が行われる、人が声を出す
- 訪れる人が少ない ⇔ 多くの人が代わる代わる訪れる
海、山、高原、広場、グラウンド、路上等、屋外で広い場所、またはやはり自宅でしょうか。
アウトドアかインドアの両極端が感染リスクの低い環境ですかね。当面は、自然、孤独、家族との時間を楽しむのがベターですね。
コロナウイルス感染リスクが低い遊び・レジャー
屋外を前提に、感染リスクが低そうな遊びやレジャーを挙げてみます。
*スキー、スノボ、ダイビング、釣船等、アクテビティの前後に、人が狭い空間に集まるケースが想定されるものは除外します。
- ランニング
- サイクリング
- ドライブ、ツーリング(少人数)
- サーフィン、SUP
- スケボー
- 釣り(陸釣り)
- 潮干狩り、磯遊び
- 登山、トレッキング
- ハイキング、ウォーキング
- ピクニック
- 天体観測
- 昆虫採集
- サバイバルゲーム
- フリスビー、フライングディスク
- 射撃、アーチェリー
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サッカー、テニス等、プレイ中は感染リスクが低そうなスポーツもありますが、クラブハウスや更衣室で人が接触するケースも多いと思うので、除外しました。
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