前回、コロナウイルスの感染リスクが高い場所を具体的に並べてみました。
そもそも、感染リスクが高い環境でも、コロナウイルスの感染者が居ない/訪れていなければ、リスクはゼロです。
今回は、感染者が居る・居ない、来る・来ないの観点で、コロナウイルス感染リスクを評価してみます。
事実を前提とした上で、そこから先はほぼ推測になりますのでご了承ください。(2020年3月8日)
Photo by Manuel Nägeli on Unsplash
検討の前提
中国における、コロナウイルスの年齢別死亡率の統計は下記の通りです。
報道を通じて認識している通り、高齢者の死亡率が高く、重症化率も高いと考えます。
Coronavirus death rate: What are the chances of dying? - BBC News
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年齢別死亡率の統計データは結構あるのですが、年齢別患者分布の統計がなかなか見つかりませんでした。
唯一見つかった統計データ（中国）を使わせていただきます。
50〜59歳を中心に患者数が分布していることが分かります。
• China: age distribution of novel coronavirus patients 2020 | Statista
次に行く前に、中国の人口分布を確認しておきます。
China Age structure - Demographics
患者数の多い年齢層
中国の人口分布と患者分布を見ると、0歳から19歳までの患者数は極めて少ないことが確認できます。
また、20代の患者数も比較的少なく、60代の患者数に関しては比較的多く見られます。
高齢者患者の重症化傾向を加味すると、高齢者の受診・検査率が高く、若年層の未診断/未検査も考えておく必要はありそうです。
上記を踏まえると、 患者は成人に多く特定の年齢層において、高い割合で分布しているわけでは無いと思われます。
ただし、20代の患者が実際に少ない可能性はあります。
感染者の行動
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ここから感染者の行動を推測していきたいのですが、高齢者に関しては重症化例が多いこと、特に後期高齢者に関しては、他の年齢層と比較すると、活動範囲が狭く、活動の活発性が低いことを考慮して、20〜70歳のレンジ、特に30〜70歳に着目します。
コロナウイルス感染リスクが高そうな場所
まず、前回の記事で挙げた、コロナウイルスの感染リスクが高そうな場所・環境を挙げます。
- スポーツクラブ/ジム
- ヨガスタジオ
- カラオケ
- ライブハウス
- クラブ
- キャバクラ、風俗
- 雀荘
- 卓球、バレーボール（大会）
- 会議室
- スポーツ観戦
- ダンススタジオ、エアロビクス
- 格闘技
- パチンコ、パチスロ
- 満員電車
- 居酒屋、外食（ファミレス等、飲食店）
- 公園（遊具）
- エレベーター
- 小売店
- 電車、バス、飛行機等、交通機関
- 映画館、劇場
- 遊園地
- ゲームセンター
- ボウリング
- ボルダリング
- ホテル、旅館（客室）
- 温泉、浴場（脱衣所）
成人の活動を踏まえた環境の絞り込み
次に、子供や後期高齢者が多く、その他の成人世代が少ないアクティビティ、場所を除外します。
- スポーツクラブ/ジム
- ヨガスタジオ
- カラオケ
- ライブハウス
- クラブ
- キャバクラ、風俗
- 雀荘
- 会議室
- スポーツ観戦
- ダンススタジオ、エアロビクス
- 格闘技
- パチンコ、パチスロ
- 満員電車
- 居酒屋、外食（ファミレス等、飲食店）
- エレベーター
- 小売店
- 電車、バス、飛行機等、交通機関
- 映画館、劇場
- ボウリング
- ボルダリング
- ホテル、旅館（客室）
- 温泉、浴場（脱衣所）
スポーツ大会、公園、遊園地、ゲームセンター等を削除してみました。
Photo by Benjamin Suter on Unsplash
活動人口が少ないアクテビティを除外
次にそもそも、実行者の少ないアクティビティや、訪れる人が少なかったり、特定の人しか訪れないような場所を除外します。（かなり主観になってきました...）
※本来であれば、これより前に、20代のアクティビティを考慮じ、除外するプロセスがあった方がよいかと思いますが、クドイので端折ります。
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- スポーツクラブ/ジム
- カラオケ
- 会議室
- 満員電車
- 居酒屋、外食（ファミレス等、飲食店）
- エレベーター
- 小売店
- 電車、バス、飛行機等、交通機関
- 映画館、劇場
- ホテル、旅館（客室）
- 温泉、浴場（脱衣所）
ヨガ、ダンス、雀荘、格闘技、ボルダリング、クラブ、ライブハウス、キャバクラ、風俗、パチンコ、パチスロ、ボウリング、スポーツ観戦等、万人が高頻度でやるものではないので、大胆に削除しました。
常に感染リスクがつきまとう場所
上記の中でも、該当年齢層の多くの方が日々訪れそうな場所のみに絞り込みました。
- 会議室
- 満員電車
- 居酒屋、外食（ファミレス等、飲食店）
- エレベーター
- 小売店
- 電車、バス、飛行機等、交通機関
最後に感染リスクを、飛沫感染と接触感染に分類します。
飛沫感染
- 会議室
- 居酒屋、外食（ファミレス等、飲食店）
接触感染
- 会議室
- 満員電車
- 居酒屋、外食（ファミレス等、飲食店）
- エレベーター（ドア、ボタン等）
- 小売店
- 電車、バス、飛行機等、交通機関
結局、不特定多数の人が訪れる場所には、多くの感染者が存在している可能性があるので、公共交通機関を活用した外出、外食、不要な買い物等を避けることと、外出時の感染対策が必要ということが（あらためて）確認できました。
