(2020年3月12日)
政府から休校要請、大規模イベントの自粛要請が出てから、2週間ほど経ち、本格的に国内の経済活動も縮小しています。
そんな中、新型コロナウイルスの感染が拡大しているイタリアでは、薬局と食料品等を扱う店舗を除き営業禁止という、非常事態に発展しています。
また、WHOは新型コロナウイルスについて、パンデミックと宣言しました。
メルケル首相からは、驚くような情報発信が...
このような状況ですが、国内の現状を根拠に「騒ぎすぎ」とか「過剰対応」と声を上げるクラスターも存在します。
国内において、悲観論と楽観論がどのように構成されているのか、主に楽観派の視点で整理してみます。
Photo by Dayne Topkin on Unsplash
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楽観派のスタンス
楽観派が、「騒ぎすぎ」とか「過剰反応」とか言う論調は大体以下のような感じでしょうか。(多少悪意がこもっています)
「愚かな国民の皆さん、情報の取捨選択も出来ないリテラシーの低い皆さん、ワイドショーやらマスメディアやらネットの情報に流されて、ドラッグストアに並んだり、転売されてるマスクの価格を毎日確認して、迫ってくる不安に負けて思考停止してますよね?」
「私たちは、ファクトチェックして、自分の頭で考えて、意思決定してますから。現状、感染スピード、感染者数の増加率見ても、爆発的に感染が拡がってるわけでもないし、インフルエンザの患者数の方が全然多いし、例え感染しても重症化する確率もさほど高く無いし、そもそも高齢者か併発疾患がある人の重症化率と死亡率が高いわけでしょ?」
というような、頭が良い方々、賢ぶってる方々、自称情報リテラシーの高い方々が、「みんな騒いでるけど、おれは冷静にやってるよ」みたいな感じで声を大きくしています。
彼らが模範にしてるのは堀江貴文さんとかでしょうか。
私自身も賢ぶってる面、自称情報リテラシー高めを気取っている感は否めません...
ちなみに国内より、海外の対応の方が過剰になっている現状はどう見てらっしゃるのでしょう。私から見ると楽観的な国民のイメージ(偏見)があるイタリアの状況を見ると、ある意味、悲観的になっちゃいます。
その他、どなたか分かりませんが、「 Youたち思考停止してるよね!」といような情報もあります。
過剰反応を戒めていたアメリカも、残念ながら危機的状況に近づいてきました。
科学的根拠が無いという主張
また昨今、「政府の意思決定には科学的根拠が無い」ということを、したり顔で言う方々(想像)も湧いています。
新型ウイルスなんだから、科学的根拠と呼べる状態には少し時間がかかるような気がしますが...
批評、批判するのって簡単ですね。
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みんな元気だそうよ系
批判するつもりはありません。
このような時期に、このような芸能人の発信も典型的かと。
不安な方を励ます意味では素晴らしいと思うのですが、「過剰になりすぎないで!」という主張の根拠が無いのがつらいところです。
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どうしたら不安が解消するのか?
現状を把握する、事実を知る、納得度のある予測・推測を知る、腹落ちする推奨をしてもらう、どう行動すれば良いか自分で考えられる、このあたりが実現できれば、危険と安全の境界線が何となく分かってきて、少し心が和らいでくるのではないでしょうか。
私の心が和らいだ情報源を1つご紹介します。
北海道にあるクリニックの先生が公開している動画なのですが、私たちの知りたいことを、専門家がわかりやすく説明してくださっています。ちなみにイケボです。
上記以外の動画もぜひチェックしてみてください。
現在の世界の潮流
最後に、現在の世界の潮流をおさらいします。
冒頭に挙げた、イタリア・ドイツの例を始め、アメリカにおいても、根拠の無い楽観論より、リスク回避、リスク偏重の潮流が発生しています。
このような状況下では、楽観論派の方々も世界の潮流に逆らうような主張は安易に行えないような気がします。
繰り返しになりますが、万人を死に至らしめるウイルスでは無さそうなこと、高齢者やすでに該当疾患を持っている方への危険性、新型ウイルスである故の未知の部分(リスク)があることを考えて、個々が行動できると現時点ではベターかと考えます。
楽観論を一概に否定するつもりは無く、根拠の無い悲観論も不要なパニックを形成すると思います。いち早く私たちが現状を正しく理解し、納得感のある今後の予測を聞けるようになる日が来るのを期待しています。